1人声劇 台本〉妖艶な妖
声劇 台本
1人声劇 台本〉妖艶な妖
- 47
- 3
- 0
「ほう、君が僕の結界を解いてくれたのですか?」
妖艶にその少女に囁く
「久しぶりの現世(うつしよ)です。こんなに世界が変わってしまうほど眠っていたのですね。
ああ、君はとても…」
お腹の虫がなる。
「ん?これはなんですか?パン?
これはおいしいのですか?」
彼女は大きく頷く。
「ではいただきましょう。ありがとうございます。
ああ、僕ですか。ここに封じられていた妖者(あやかしもの」です。もう妖気などないですから、警戒しないでください。」
彼女は僕に近づき、名前を聞く。
「名前…ですか。オロチとでもしときましょうか。さあ、もっとこちらへ。
(囁くように)結界を解いてくれたお礼です。(リップ音)おまじないですよ?」
彼女の顔が紅く染まっていくのを見て、なぜか頰が緩んだ。
いいねぇ。こんな恋。
Comment
No Comments Yet.