[一人声劇][台本]風の調

読み手()

お久しぶりの台本投稿9投目です。 最近の流行りはオランジーナの炭酸水です。 好みが分かれるみたいですが、個人的にはあれさえあれば夏の生き延びられる気がします。 余談でした。笑 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 伸びすぎた髪が風になびく。 僕は目を薄め、「んー」と、背伸びをした。 ああ、この風はどこまで飛んでゆくのだろう。 あの人のところまで、飛んでゆくのだろうか。 少年は手に、こっそり、「(アレンジ)」と指で書いた。 そして、「ふぅ」と手のひらを吹いた。 手のひらから、綴った文字が飛んで行く。 「届くといいな。」 少年は悲しい顔で、そう呟いた。 飛べ、飛べ、もっと遠くへ。 願わくば、そう、君のところへ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 届かぬ思いを風にのせ、この恋心が遠くに消えて欲しい反面、出来れば想い人に届いて欲しい。 今回は、そんな密かな片想いを書きました。 人は恋愛を通じて、大人へ少しづつ近づいていきます。 例えそれが悲しい恋でも、正直な気持ちに嘘はつけないものです。 あなたも正直な気持ちを綴り、風に乗せて、想うあの人へ届けて見ませんか。