【一人声劇】若きバスマニア (台本)
台本:蓮夜 読み手:○○
【一人声劇】若きバスマニア (台本)
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素敵なBGMをお借りして、初台本です。
バス運転士になる夢を断念したバスマニアの語り手が、帰路のバスの車内で出会った男の子について話しています。
男の子は小学校低学年くらい。
語り手の年齢、性別はお任せしますが、子どもではない年齢設定でお願いします。
一人称や言葉の言い回し等はやりやすいように変えていただいて構いません。
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若きバスマニアに出会った。
小学校低学年くらいの男の子かな。
俺が運転席と反対側の一番前の席に座っていて、その子は俺の反対側の席に座っていた。
彼は運転席の後ろから、運転席の隙間を縫って、熱心に前を覗き込んでいる。
パッと目が合うと、彼は俺と同じ目をしていた。
彼も、目が合った俺に同じ匂いを感じたのだろう。
二人でいたずらっぽく はにかんで、すぐに目の前の景色に視線を戻した。
目の前が開放的な俺の席のほうが断然、車窓を流れる景色を楽しめる。
彼は若きバスマニア。
いつか、このバスを運転しているかもしれない。
そう思ったら、俺は、未来ある子どもに景色を譲りたくなった。
そう、この景色は
今しか見られないのだから。
「席、替わろうか?」
俺が聞くと、彼は少しの間をおいて、答えた。
「いや、いいです。次の次の次で降りますから」
俺は彼の貫禄ある答えっぷりに、バスマニアとしての偉大なる未来を感じた。
俺はいつものバス停で降りた。
外には清々しい空が広がっていた。
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どうしても書きたくなって書いた90%実話ですが、これを読みたくなる方はいるんでしょうか??
すごくニッチな層を狙う台本です(汗)
#声劇 #一人声劇 #一人声劇台本 #バス #バスマニア #男の子 #少年 #蓮夜の気まぐれ
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