朗読.セリフ【記憶の穴】声劇
aica
朗読.セリフ【記憶の穴】声劇
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覚えていると悲しくて寂しいけれど
覚えていないのはもっと怖くて苦しくて寂しくて…
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どうしても思い出せない
あの日の記憶。
時間を遡ってみても、あの日だけが
ぽっかりと穴が空いている。
まるではじめから無かったかのように。
…無かったかのように…か。
もしもあの日が無かったら
君(あなた)は今でも笑っていたのかな
僕ら(私たち)は幸せなまま時間を過ごせたのかな
そして僕は(私は)
いつも同じことを考えてしまう
まだ君は(あなたは)
どこかにいるんじゃないかって
いつもみたいに
笑っているんじゃないかって。
でも運命というものは残酷で、
君(あなた)の全てを僕(私)から奪っていった…
せめて…記憶だけでも僕(私)に残して、
彼女の(彼の)最期の記憶を…
愛する人との最期の記憶を…
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