【朗読台本】色のない街
台本:恵音 読み手:あなた
【朗読台本】色のない街
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朗読台本です。『人』シリーズ第3弾。
世界を見渡せば当たり前のように豊富な色が存在する。君たちは、何色が好きだろうか?
この質問に深い意味は無い。そう、これといった意味は無いのだ。
第1弾 【存在理由】
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第2弾 【裁縫少女】
https://nana-music.com/sounds/02b51942/
第4弾 【夢の光】
https://nana-music.com/sounds/02c10129/
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※世界観、一人称、解釈、アドリブ
多少の改変etc...ご自由にどうぞ。
灰色の空。白黒の街並み
面白みのないこの世界は
きっと、色に飢えていた
赤、青、緑、紫、白、黒…
世界には色が溢れていて
人々はその色に染まってゆく
この街は染まれなかった
染まらなかった人々の辿り着く街
無色で透明な彼らのことを「綺麗だ」と
言う人もいれば「つまらない」という人もいる
彼らが何故、染まれなかったのか
その事を考えることもなく
気にすることもなく
「染まれなかったなら今から染まればいい」
そんな言葉を放つ人もいるが、無責任だ
一度染めた色を染め直すのは
簡単な事ではない
彼らの場合、無色という色に染まっている。
とても強烈で、美しい虚無の色
彼らはこの先、鮮やかに染まることは無い
いや…出来ないだろう
さて、君たちはどんな色をしているのだろう
もしかすると君たちは既に
この街の住人になっているのだろうか
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