【声劇台本】生きて欲しい。

読み手：〇〇 台本：桜庭クルル

上が男目線、下が女目線の台本になります。 宜しければ読みたい方を。 一人称、セリフ改変ご自由に。 素敵なBGMお借りしました、ありがとうございました。 その他台本置き場↓ https://nana-music.com/playlists/1518039/ 以下台本 ↓男目線Ver↓ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ハァッ…ハァ…ッ！」 僕がバカだった。 [君なら大丈夫だよ]なんて…なんて無責任な言葉だったのか。 大丈夫じゃなかったのに。 限界なんて、とっくに超えてたのに。 [ありがとう、大丈夫だよ。] 大丈夫じゃなかったんだよな。 ずっと1人で抱えて。 誰にも相談出来なくて。 「ハァッ…ハァッ…！」 一番身近にいた僕に、心配かけまいと。 思えば君は、ずっと僕にSOS信号を出していたんだ。 「バカ野郎がっ！！！」 僕の声に驚き、彼女が振り返る。 間に合うのか。間に合え。 「大丈夫じゃないなら頼れよっ！ 1人で抱えるな！！ 僕はっ…残された人は、どうなるんだよっ！！！」 なんでもいい。とにかく生きて欲しい。 これからは、ちゃんと気付くから。 「僕は…お前の事が好きなんだよ！ 勝手にそっち側に行くな！ 僕がお前を守るから！ だから、だからっ…生きろっ！！」 瞳を潤ませ、立ち尽くす彼女の腕を。 しっかりと掴み、引き寄せた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ↓女目線Ver↓ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ここからの景色はなんて綺麗なんだろう。 あまりに壮大すぎて、私の存在なんかちっぽけなんだなって。 改めてそう思う。 限界なんて、とっくに超えてた。 もう未練も無い。 生きる事の辛さが、死ぬことの恐怖に勝ってしまっていた。 心残りはあるけれど…ごめんね。 私は不器用だから。こんな時でも素直になれなくて。もう、疲れちゃった。 不意に、彼の声が聞こえた。 「な、んで…？」 振り返ると、息も絶え絶えな彼がいた。 なんで、そんなに必死なの？ なんで、私なんかのためにそこまでするの？ 彼の言葉に、反抗心が湧く。 私に、残された人なんかいないのに。 そんな風に、思ってくれる人なんかいないのに。 「っ…！」 そう思っていたのに、続く彼の言葉に。 不思議と視界はぼやけて。 気付けば私は、彼の腕の中にいた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー #BGM #ピアノ #サントラ #声劇 #声劇台本 #ひとり声劇 #フリーコラボ