【男女掛け合い台本】小さな冒険の始まり

作者 HAL姉 男〇〇 女〇〇

男 「見ーつけた！またここにいたのかぁ」 女 「…何よ、悪い？」 男 「ここは君のお気に入りの場所だもんね。人間の街が一望出来る、とっておきの、秘密の場所！」 女 「…そうよ、とっておきの、秘密の場所だったのに…アンタに見付かったせいで台無し」 男 「そんな事言わないでよ。ずっと気になってたんだ。皆でリスさん達とドングリ集めしたり、キノコでおうちを作ったり、そんな楽しい輪の中にいつも入らなくて、独りぼっちな君の事」 女 「好きで１人でいるの！ほっといてよ！」 男 「ほっとけないから、探してた、ずーっと。そしてやっと見つけた！いつの間にかいなくなってしまう、君の居場所」 女 「…そっとしといて欲しかったのに…何度突き放しても、諦めないよね、アンタ」 男 「諦め悪いのが、自慢だからね！ねぇ、１つ提案があるんだけどさ」 女 「提案？」 男 「うん！2人でさ、冒険に行こうよ！人間の街に！」 女 「え…あ、ちょっと！手を引っ張らないでよ！！あたしは別に、行きたいだなんてーー…」 男 「行ってみたいって、顔に書いてあるよ！大丈夫、僕と一緒なら怖くないよ！さぁ、しゅっぱーつ！」 女 「……もう、しょうがないなぁ…そこまでアンタが行きたいんなら、付き合ってあげてもいいよ…」 男 「え？なーに？」 女 「何でもないっ！！ちゃんと踏み潰されない様に、守ってよね！」 男 「まっかしとして！」 女 「すんごい不安…」 #声劇 #台本 #ファンタジー