朗読台本「ブラック童話 あかずきんちゃん」
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朗読台本「ブラック童話 あかずきんちゃん」
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「はやくおばあさんのおうちにいかなきゃ。」
ひとりでも、ふたりでも、さんにんでも。
ちょっと(?)ブラックな童話朗読台本を作ってみました。
読み方によってはコラボ用も可能です。
ーーー台本ーーー
あるところに、あかずきんというおんなのこがおりました。あるひ、あかずきんはおとうさんにおつかいをたのまれました。
「おばあさんにこのパイをとどければいいのね。わかったわ。」
あかずきんはさっそくおばあさんのいえにむかいました。
おはなばたけでひとやすみしていると、オオカミがやってきました。
「おじょうちゃん、こんなところでなにをしているんだい」
「あら、オオカミさん。わたしはおばあさんのいえにこのパイをとどけにいくのよ。」
「そうなんだね。それにしても、とてもおいしそうなパイだね。」
オオカミはうそをつきました。
ほんとうはパイよりもあかずきんがたべたくてしかたありません。
「わたしがつくったの。そういってくれてうれしいわ。おれいにひときれあげる。」
「ほんとうかい?ありがとう。ところで、そのビンはなんだい?」
「このビンはパイをおいしくたべるためのおみずよ。オオカミさんはパイをほめてくれたから、とくべつにすこしだけかけてあげる。」
あかずきんはパイをひときれとりだして、おみずをすこしかけてオオカミにわたしました。
オオカミはおおきなくちでペロリとたいらげました。
「じゃあね、オオカミさん。」
おはなばたけには、いっぴきのオオカミのしがいとたくさんのおはなだけがのこされていました。
「はやくおばあさんのおうちにいかなきゃ。」
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