【声劇】犬神神社のお犬様 その3

cv.◯◯・◯◯ 演奏/桜華 台本/襖猫

桜華さんの 春を知らせるもの(夏目友人帳BGM)を お借りしました。 その1 https://nana-music.com/sounds/02a474dd/ その2 https://nana-music.com/sounds/02a801f4/ ↑設定っぽいものはだいたい こっちに書いてます。 姉は犬神さまが見えていません。 言葉も聞こえていません。 姉の独り言に犬神さまが 返す形になりますので、 会話しているように聞こえない方が 良いかなと思います。 注釈というか念のため↓ 〈氏子(うじこ)〉 氏神が守ってくれる範囲に生まれた者。 〈氏神(うじがみ)〉 その土地に生まれた者を守る神。 鎮守の神。うぶすなの神。 ーーーーーーーーーーーーーーー 姉:犬神さまー？ 居るの？ 居るんでしょ？ …居ない…か。 犬神さま:…やっぱり見えてないよな。 声がするもんだから、 まさかとは思ったが。 姉:妹にも、お父さんにも見えてる。 私だけ見えなくなったのって… いつからだっけ？ 犬神さま:…7つか8つくらいの頃だっけなあ。 姉:家(うち)には守り神の大きな犬が 居るんだーって、自慢して。 でも、 クラスの男子どもは信じてくれなくて… 犬神さま:…あったなあ。そんな事も。 姉:見せてやる！って うちに連れてきたけど、 結局誰も見えなくて。 …すごく悩んだなあ。 私がおかしいんじゃないか？ ほんとは犬神さまなんて 居ないんじゃないか？って。 たしか…それから…。 …犬神さまは私のせいで うちのみんなを嫌いになっちゃったり しなかったのかなあ？ 犬神さま:…ずいぶん つまんねえ事を 気にしてたんだなあ。 氏子(うじこ)は我が子も同然。 …親が子供を嫌うわけねえだろ。 姉:また急に見えたりしないかなあ。 アレルギー持ちの私が唯一触れる 犬なのに…。 犬神さま:だからペットじゃねえんだって。