☆声劇台本 くれなゐ
台本:或布 〇〇(Aの名前)×〇〇(Bの名前)
☆声劇台本 くれなゐ
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ずっと童話ばっかり書いてたので和風テイストでも書くかな……みたいなノリでした( ˘꒳˘ )
よくある映画のCM的な感じです。
男同志で書いてますが女同士でも男女でも構いません。口調、一人称の改変も大丈夫です。台本の話の流れに大きく響かなければお好きにどうぞ。
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A:時は現(うつつ)の夢。蝶に舞かれし幾許(いくばく)か、許される刻(とき)は、たった一粒の霞み消える泡の様な刻のみだった。
B:「おい、おおい。…なーにやってるんだ」
A:「っ、君は…!」
B:「あっはっは!久方振りだなあ!」
B:もう掠れる記憶の奥底で友と呼んだ者は、己の身丈が伸びた分だけ、何処か大人びた顔付きになっていた。
A:束の間の再会を喜ぶ暇など無く、足早にやってくるのは戦の知らせ。
B:俺は一族のしきたりで公族へ。
A:そして俺は、賊軍へ。
A:「っはは、…君と刀を交えるとはなあ!」
B:「お前は…可笑(おか)しいと思わんのか…」
A:「何がだ。…己の友と兵刃(へいじん)を交える事が、か?」
B:「勿論だろう!」
A:「…それが世の理なら、この乱世じゃあ、仕方の無い事だろう」
B:「っ、くそ…!」
B:紅(くれない)に霞む薄暮(はくぼ)の元、血と硝煙が入り混じる香りの中に立つ二人。
A:思い起こされるのは、まだ無邪気だった頃の約束。
A:「もう一度」
B:「再び出逢う時は──」
A:これは、時代に翻弄された二人の男の物語。
B:「…俺は、お前と生きていたかった…っ!」
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3commnets
- HIJIRI@朧コラボでお借りします。
- 司馬 光凄く切なくてかっこよすぎる…(泣) 言葉のチョイスが本当に素敵でした。お借り致します
- 詩稀@声劇垢お借りしました!