【声劇】誘拐犯と少女【台本】
誘拐犯()・少女()
【声劇】誘拐犯と少女【台本】
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台本作りました。
よければどうぞ。
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誘拐犯と少女が出会ったのは、
今から5年も前の話。
虐待ばかりの両親や、
嫌がらせの学校生活にうんざりして、
既に学校を卒業している先輩──
『お兄さん』に依頼をして
自分を誘拐させ、行方を眩ませた。
そこからは、『お兄さん』との
二人暮らしの日々が続いた。
学校には行けないため、
『お兄さん』から勉強を学んでいた。
その5年後、嫌な方向へと変化が起きた。
少女の親が捜索願を警察へと届け出たことで、
状況が大きく変動、『お兄さん』が誘拐したことは
そこから瞬く間にバレてしまったのだった。
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誘拐犯「ッ……はぁ……っく………ぅ……」
少女「!お兄さ……お兄、さん?」
誘拐犯「……悪いな、小娘…………
この場所がバレるのは、
時間の問題かもしれない……」
少女「え………?」
誘拐犯「…右足をやられた……サツのチャカでな」
少女「…えっ、ちょっと…なんで!?
どうしてお兄さんが警察に………!!」
誘拐犯「ンなの俺に分かるわけない!!
…大方、お前の身内が通報か何かしたんだろ…」
少女「そん、な………いや、いやよ……
あ、あんな家……あたしは…っ!!」
誘拐犯「落ち着け…!
……俺だってお前に何があったかは知ってる。
…家に帰れとは言ってないだろ………」
少女「じゃあ………なんだって言うのよ……」
誘拐犯「…逃げろ」
少女「……は………?」
誘拐犯「逃げろって…言ったんだ。
このままお前がここにいても……
お前の、いやぁな家に逆戻りだぞ……」
少女「それはそうだけど……でも、
お兄さんを見捨てていい理由には………!」
誘拐犯「(食い気味で)
やるなら徹底的にやらないとな…国外逃亡でも、するか……?」
少女「話を聞いてよ!!あたしは……!!」
誘拐犯「(食い気味で)
てめえこそ話を聞きやがれ!!
あんだけ嫌がって出てきた家なんだろ…
それ位の覚悟がなくて………何が『誘拐してくれ』だ……!」
少女「っ……!!」
誘拐犯「……そろそろ来るだろう、
GPS系は全部置いてくか消して、さっさと行け」
少女「……お兄さん、今までありがとう、
それから、ごめんなさい…!!」
(少し間をおけたら置いて)
誘拐犯「……礼なんか、誘拐犯にするもんじゃねーっての…」
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『お姉さん』でも構いませんし
少年でも構いません。
お好きなようにアレンジを加えて、どうぞ。
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