【声劇】独りぼっちの鬼

cv.◯◯＆◯◯ 作曲/hazuki 台本/襖猫

hazukiさんのオリジナル曲 椿の社(つばきのやしろ) をお借りしました。 #和風BGM #BGM 妖の少年:10歳前後くらい？ 少女:15歳前後？高校生くらい。 妖のセリフからスタートです。 開始後すぐセリフで、 丁度90秒に収まるようになってます。 なるべく間を詰めた方が最後のセリフに 余裕が出来るかもしれないです。 －－－－－－－－－－－－－－－－ 苔(こけ)むした暗い洞窟 ひんやりとした空気の中を 雫の滴る音だけが 水琴窟(すいきんくつ)のように響く ・ ・ ・ ・ 妖:僕は人間が好きだよ。 人間の友達だっていたんだ。 少女:じゃあ、 どうしてこんな所に一人でいるの？ 妖:鬼ごっこって知ってる？ 友達が教えてくれたんだ。 たくさんでやった方が楽しいよって。 友達を連れてくるからやってみようよ って。 楽しかったなあ。 でもね。村の子供たちがそろって 山に登っていくんだもん。 大人たちはやっぱり変に思うよね。 少女:…何かされたのね。 村の大人達に。 妖:仕方ないよ。 子供達を守るためだもん。 少女:だから人間は嫌い。大嫌い。 誰かの言葉に 耳を傾けたりなんかしない。 あの人達は自分の事ばかり。 妖:でもね、 僕はやっぱりひとが好きだなあ。 子供たちを守る為に、 山に住む化け物をなんとかしようって 話し合ったんだよ。きっと。 恐ろしいのを堪(こら)えて。 少女:ならあなたはどうすればいいの！？ 守ってくれるものも、 隣に居てくれるものもいないのに！ 妖:彼らは僕に楽しい時間を、 人間の強さをみせてくれた。 それに、 君が僕を見つけてくれた。 僕にはそれで充分なんだよ。 少女:私は…人間を好きになれるかな…？ 妖:簡単だよ。…優しくしてあげて。 僕にそうしてくれたように。