【声劇】忘れられない思い出がある【長編台本】
♠︎死神〇〇 ♡少女〇〇
【声劇】忘れられない思い出がある【長編台本】
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初の台本です。
拙いです。
初の台本がプロット段階から長編の予感です。
幼なじみ同士の純粋な恋愛と切なさを感じていただけたら幸いです。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
♠︎「さっきはどうも。大丈夫?…じゃないよねぇ…。君の病名は胃ガン。もう末期で手の施しようがない。大好きだったママと一緒だねぇ?おじいさんもおばあさんも部位こそ違えど、みーんなガンだったんでしょ?」
♡「なにがおかしいの!?それに、どうしてママのこと…」
♠︎「ふーん…やっぱり"見えてる"し"聞こえてる"んだねぇ。僕の姿が見える人間は死期が迫っている者だけなんだ。なんせ僕は死神だからねぇ」
♡「…死神?そう言えばあなた、さっき彼の家の前を飛んでいたよね?」
♠︎「まさか日課の散歩中に対象者に見付かるとは思わなかったよ。」
♡「いや、でも、まさか死神なんて…」
♠︎僕の存在を即座に否定しようとする彼女に論より証拠とでも言わんばかりにメモリアルブックスを差し出す。
そう、僕が赤ペンを入れた例のメモリアルブックスを。
差し出されたそれを不思議そうに見つめ、やがてペラペラとページをめくり始めた彼女の表情は、まるで喜怒哀楽のお手本化のようにくるくると変わり続ける。
そして僕が赤ペンを入れたあのページに辿り着いた彼女の顔は徐々に真っ赤になっていく。
♠︎「どうだい?全て合っているだろう?さっきの時間は可哀想なキミへ…僕からのプレゼントさ。
いつもより上手くいっただろう?ホントはもうちょっと協力してあげたかったんだけどねぇ…」
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