【1人声劇】発車のベルが鳴る前に
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【1人声劇】発車のベルが鳴る前に
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1人用の声劇台本です
性転換・アドリブ、ご自由にお楽しみください
ご利用の場合は、拍手をお願いします
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“東京駅は広い”
その広さが
今日ほど有り難いと思ったことは無くて
君と過ごす構内で
他愛もないこと… とりとめのない話…
箸にも棒にもかからない話題ばかりを…
息苦しくならないように
ひたすらに 悪戯に
消費しながら 時間を埋めた
話題が尽きて 天を仰ぐ私に
「わかってる」と笑う君が
妙に大人びて 悔しくて もどかしくて
ホームまで見送りに行けるシステムは
今の私達には酷く無慈悲
笑顔のストックが少なくなるほどに
切なさと愛しさを あふれさせる
発車時刻を知らせるアナウンスに
背中を押されるように爪先立ちをした
鼻をかすめた君の匂いを
"忘れない"って密かに誓った
離れかけた指先を思わず強く握ってしまったら
不意に耳元に君の囁きが触れて―――
『キスの温度が消えない内に必ず会いに来る』
きっとだよ
きっと 必ず―――
※男性が読む場合は、
「背中を押されるように右手を伸ばした」くらいが
良いかもしれません。
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[漢字ルビ]
他愛もない→たあいもない
箸→はし
仰ぐ→あおぐ
無慈悲→むじひ
密かに→ひそかに
ちょっとメロドラマ風に遠距離恋愛。
最初から遠距離恋愛というのは少し大変な印象があるけれど、ある程度の信頼感を築いた上で、仕事や家庭の事情で遠距離になるというのは、とてもドラマチックだし、人間的にも成長できるんじゃないかなぁ、と思ったりします。
台本026
#声劇 #1人声劇 #youの台本
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