雨と珈琲 【朗読台本】
あなたのお名前
雨と珈琲 【朗読台本】
- 455
- 31
- 6
どこかで起こっている、些細な出来事。
アドリブ、性転換ご自由にどうぞ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ぽつり。
雲がこぼした水が頬に落ちる。
天気予報が外れたようだ。
このまま歩き続けるべきか、雨宿りをするべきか。
だんだんと雨のにおいが街に広がっていく。
すれ違った人はこれ見よがしに傘を広げて歩いていった。
もうあの天気予報を見るものかと心の中で文句を言いながら、目に付いた喫茶店に入ることにした。
カランコロン
それらしい音を立て、珈琲をたのむ。
窓際に座り、1口。
缶に慣れてしまった口には、ここの珈琲は贅沢品だった。
流石に珈琲1杯じゃあ機嫌を直してくれないみたいだ。仕方ないと重い腰を上げて、ドアに手をかけた。
カランコロン
足どりは軽い。心做しか、胸のあたりが暖かい。それは先程の店の店員の優しさから来ているものだった。彼は、雨に濡れたら風邪をひいていまうと傘を貸してくれたのだ。
美味い珈琲と人の優しさ。
こんな日も悪くはないな。
パタパタと傘の上で駆ける足音を聴きながら、またあの店に寄ろうと心に決めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
#朗読台本 #コラボ
Comment
6commnets
- もっちりお借りしました
- 北辰お借りしました!
- 中条瑠乃@企画以外低浮上台本お借りいたします!
- ひらかくんお借りします。
- かなる(とあるA君)☔️お借りします!
- うみとおかりしましたー!