一人声劇台本「猫の記憶」
るー×気分
一人声劇台本「猫の記憶」
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悲しい……
高架橋の下。そこでボクは産まれた。母は貧しいながらもボク達を愛してくれた。
一歳がすぎた頃大きな鳥がやってきてボク達家族を襲った。ボク達は離れ離れになって、ボクももう会えないんじゃないかって、そう思って。
ずっと家族を探してたけど、見つかりそうもなかった。足も疲れて、もうダメかと思って目を伏せていた。でもね、近くでボクに駆け寄るような足音がして。ふふっ。
それが君だったね。もうダメだった僕を拾ってくれた。
それからというもの、キミとの時間はなかなか楽しかった。キミはボクに尽くしてくれた。それだけで十分。本当に感謝してるんだよ?
...そろそろ時間かな。猫はね、分かるんだよ?自分のことは自分がよく分かっているから。
ふふっ。大丈夫だよ。元の場所に帰るだけ。最後まであなたに迷惑かけたくないから。。。最期まで寂しくなかったよ。ばいばい!今までありがとう。
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