宿はなし

二階堂和美/くるり

お久しぶりです！ 精神的にエンストしたのでアイドリングしていたら、 知人から中古キーボード(新品同様)を貰うという大きな出来事がありまして、音楽表現の幅が広がるという、若干のアップデートをして参りました。 ギターパートも含めキーボードで作ってみました。爪が当たる音が幾らか入ってしまってます、すみません。 今回は「この曲でミチナさんを思い出した」と紹介・リクエスト頂いた曲です。https://m.youtube.com/watch?v=ZESRHnG4_rw 二階堂さんの声を聴いて「ああ」となり、タイトルを見て「おお」となり、歌詞と、歌詞の考察がされているサイトまで(http://gold-fish-press.com/archives/15892)見に行って「ほおお！」となりました。 何処に帰(き)すことも宿ることもなかった、そうやって「ぼく」や「わたし」といった主観を投げ打った宙ぶらりんの魂が、 飽和して虚ろになった感情、のようなものを携えながら、あるいは、特定の人物の無い幾多の人の記憶を拾い並べて行くように、川べりを歩いている。 そんな印象を抱いた歌です。 _______________________________________ 宿はなし 今日も川のそば 暮れゆく夕凪を眺めれば 飛び石のほら真ん中で 笑う顔泣く顔日も暮れた 宙ぶらりん千の心は さざれ石すら動かせず べんがら格子の街を背に 暮れゆく日々にただ悔やむだけ 見つめ合うことに飽きたらば 慕情の落ち穂拾い集め 燃やそうか ほら流そうか 遊ぶ幼子の目に問うか 鈴の音は抱いた体の腫れた傷だけを 癒そうぞ ________________________________________ 余談:6割耳コピ4割創作くらいを目指そうと必死に音階のメモを取ったのですが、メモの通りに「弾けるようになるまで練習する」という過程がすごく面倒くさかったのでギターパートは大体アドリブになりました。 ストリングス(バイオリン風)パートはけっこう忠実にできたので、完コピ主義の真似はやはり向いていないようですが個人的にはもうこれで満足を得ました。キーボード様様。