初めからなかったみたいに忘れるなんて切ないなぁ
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人知れず流した涙 隠していた悔しさ
名付けられる事無い 詠み人知らずの悲しみ
ビルの風に舞い上がり 路地の隅に吹き溜まる
始めから無かったみたいに忘れるか
僕達の名も無き悲しみは
今こそ讃えて然るべきだ
僕達の名も無き悲しみは
君に見つけられるのを待っている
名も無き僕 名も無き君
何者にもなれない僕達が
ぼろぼろに疲れ 流れ着いた街で
たった今すれ違ったのだ
それを 必然と呼ぶには 瑣末過ぎたのだが
今こそ 名前を呼び合うのだ
この傷だらけの生き方の
名も無き人
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