星の瞳【一人朗読台本】
鎖狗
星の瞳【一人朗読台本】
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溢れ出てくる涙がメモの文字を滲ませていく。最後のページには初めて会った時の事が事細かに書かれていた。
空から見ていて私の事は知っていた事、部屋に入れてもらえなかったらどうしようか不安だった事、部屋の中は見た事のない物ばかりで少し落ち着かなかったこと。
彼が書いた全ての文字が彼を思い出させた。もっと早くに私の所に来てくれていたら、なんて今さらどうしようもない事をぼんやりした頭で考えながら玄関に散らかしたメモを拾い集める。
私がこんなにぐずっていては彼に笑われてしまいそうだ。少し肌寒い玄関からリビングに戻って、メモの束をそっと引き出しに閉まった。二人で写真でも撮っておけば良かった、時間が経てばいつか私は彼の顔も声も思い出せなくなってしまうんだろう。
ただ彼のあの真っ赤に燃える星の瞳と、数日間で彼に抱いた気持ちはきっと私の中に永遠に残り続けるだろうと思う。
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初めて朗読台本を作りました!素敵なBGMはハルキ様の「刹那の想い」をお借りしています。文章は自作小説「星の瞳」から引用しています。
アレンジ等はご自由にどうぞ!長ければ読みたい部分だけ朗読していただいて構いませんので、よろしくお願いします(*´-`)
#声劇 #朗読 #星の瞳 #台本
Comment
3commnets
- シジミ子@方向音痴なメリーお借りしましたっ……!! 素敵な台本ありがとうございますっ。
- うるとお借りしました( ᵕᴗᵕ )
- *̣̣̥❁𝟾𝟽お借りしました!