【声劇】屍弔 ─宣伝─
男の子【】
【声劇】屍弔 ─宣伝─
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#BGM #不気味 #綺麗 #台本 #声劇 #宣伝
#小説
─台本─────
いつしか公園で遊んだ、思い出に写るママと、そしてもう一人、パパを呼び続けていた。
「眠い───。」
そう男の子が呟いたとき、玄関の鍵が開く音がする。
「パパ!」
玄関へ走ろうと、扉を開き廊下へ出た。
ひんやりとした床を、細い足で歩こうとしたとき、後ろからケタケタと音がする。
「マ、マ───。」
目の前には男の子の知るママとはかけ離れた、皮膚は溶け落ち、骨になったママがいる。
お気に入りと言っていたあの服を、ぼろぼろのまま着ていた。
「こないで、ママ。」
目尻に涙を浮かべながら、そう言った。
ママの目は無く、その奥は闇に包まれている。
どこまでも吸い込まれそうなほどに。
口を開き、男の子へとママが走りよったとき、音をたて、繋ぎ止めていた骨は弾きとんだ。
「パパ。」
鎧のようなものを見にまとった男が男の子を抱き上げた。
悲しげな笑みを浮かべて男の子を撫でる。
二人で家を出た。
死んでから、生きた屍となったママを、“救ってから”。
屍弔(カバネチョウ)エブリスタ絶賛掲載中です! 是非見に来てくださいっ
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2commnets
- 行無 舟人@コンクール用小説作成中
- ネG(ネジ)@プリンフォローありがとうございます! フォロバ失礼しますねm(_ _)m