【 一人声劇台詞】足音が無い世界

作成者кям×みやしろ

#拍手 #声優 #声劇 #台本 #死神 #不気味 どちゃくそ急いで喋った。 おやおや、やっとお目覚めですか。 ふふふ…私の事はお気になさらずに…ね。 御安心下さい、貴方に何かをする訳でもありませんから。 ここは何処かって…？ はい、ここは貴方が存在していた街ですよ。 まあまあ、そんなに怯(おび)えないで下さい。 廻りの人が貴方を避(よ)けようともしないで歩いていくのは、貴方が……もうあの世界には存在していないからなんですよ。 まだ、お気付きにならないのですか？ はい、あの世界というのは貴方が居た世界、そう生きていたさっきまでの話です。 お気付きになられましたでしょうか？ そんなに悲鳴をあげても…もう戻れないんですよ。 …ですが、一つだけ戻れる方法があります。 ははは…恐れ入りますが私には触れることも出来ないので、そんなに慌てて私に抱きつこうとしても、いくら足掻(あが)いても触れる事は不可能です。 ですので、穏便になってお聞きくださいね。 では今から言う事…必ず守って頂ければ 貴方は元の世界へ戻る事が可能と言えましょう。 (耳元で囁く) 足音を立てずにあそこの赤い扉へ向かって下さい。 その扉を開いた時が元の世界です。 ふふふ…では…頑張って下さいね。