【声劇 朗読】恋をした少女
夢花
【声劇 朗読】恋をした少女
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『私は、あなたを…助けることもできないの?ねぇ、起きてよ…目を…覚ましてよ…』
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彼との出会いは数年前。
彼はまだ、普通の大学生。
私もまた、普通のコンビニバイトをしていた大学生だった…一つを除けば。
私はいじめにあっていた。理由は知らない。
ただ、みてもわからないバイトいじめだった。精神的にきていてが、私は毎日コンビニに向かい仕事をし、大学に行った。
彼はある日、私に言った。
「ねぇ、あんたさ。〇〇コンビニでバイトしてるよな?」
突然話しかけられてびっくりした。私は、
『は、はい…』
と答えた。いじめがバレているのではないか…と、ビクビクしていた。…が、彼は、突然笑い出した。
『??』
私が首を傾げると、彼は顔を近づけてきて
「あんた、面白い顔すんじゃんw」
『っ…』
彼の笑った顔は、今まで見てきたどんな笑顔よりも輝いて見えた。
バレていないことにホッとし、ある一つのことに気づく。
『(なんだろ、この感じ…)』
胸がドキドキするような、不思議な感じ。
彼はまだ、ニコニコしながら私を見ている。
その笑顔を見ると、さらに胸がキュンとした。
『(あー、そっか。私、この人のこと…)』
『好きなんだ…』
「えっ?」
私は慌てて口を塞ぐ。
「今なんて…」
彼が話し出す前に、私はダッシュで逃げた。
「おい…!」
そんな声は背中に届かなかった…
ーーーーーーーーーーーーーーーー
『はぁ…はぁ…』
思わず、逃げてきてしまった。
近くにあった、ベンチに座り、俯く。
『(ぁぁぁぁ…やらかしたっ!!)』
私は1人、真っ赤になった顔を手で抑える。
幸い、周りに人はいない。
すると、目の前に一つの影が落ちた。
『ん…?』
顔を上げると…
『あ…』
先程話しかけてきた、彼がいた。
『な…んで…』
私はそういうのが精一杯だった。
彼はまた笑いながらいう。
「だって、突然逃げ出すんだもん。俺、こうみえて陸上部のキャプテンなんだぞw」
甘く見るなよと言わんばかり。
まぁ、確かにほとんど息が切れていないが。
『でも、どうしてここが…』
私たちがいたところから、今いるところの、裏庭には結構な距離のはずだ。
しかもここは、校舎裏。みつけるのは、難題なはず…
「聞き込み」
『は?』
「聞き込みした」
『…は?』
そんな会話しかできないほど、彼の言っていることはわからない。聞き込み?そこまでして、探すの?普通…
「だってさぁ、なんか突然逃げられたら不安じゃん。なにかしたかなって。」
…
『ふふ…』
思わず笑いがこぼれる。
「な、なんだよ…!」
『ふはっ…いや、別に…www』
理由が随分可愛らしい。
「?急になんなんだよーww」
とかいいつつ、彼も笑っていた。
「なー、そういえばさ。」
ひたすら笑った後、彼が言う
『ん?なに?』
「お前、名前なんていうの。」
『あぁ…』
そういえば、名前言ってなかったな。
『夢花、花園夢花。あなたは?』
「夜月海音(よつきかいと)。」
『よつき君ね。えーっと、ちなみに漢字は?』
よつきかいと…といっても、中々思いつく漢字がない。
彼は、中に書くように教えてくれた。
「夜に月に、海に音。で、夜月海音!」
『綺麗な名前だね…』
海に音…か。
「そーゆーお前は?」
『お前じゃないw 私は、花に園、それと夢に花。で、花園夢花。』
「お前だって、すっげー乙女チックな名前してんなwww苗字と名前が、 花 で挟まれてんじゃんww」
『あぁ、確かに…ww』
今更気づいた。今まで自分の名前なんて気にしなかったからな…
「で。なんて呼べばいい?」
『え?』
「お前。なんて呼べばいい?」
『あ、そういうこと。…花園でも、夢花でも。お好きな方でどーぞ。』
「じゃ、夢花な。」
『あ、名前呼びな上、呼び捨て!』
「じゃあ、夢花はなんて呼ぶんだよ!」
『そっちがその気なら、海音ね!』
「ああ!上等だ!!」
傍から見たら、くだらない喧嘩だ。
私たちはまた、笑い合う。
次の日から、私たちは共に行動することが多くなった。
そしていつの日か…私は恋に落ちていた。
いや、正確にはあったときから落ちていたのだろう。
『ねぇ、私と付き合う気はない?』
突然そんなことを私は言う。
自分でも少しびっくりした。
「ん…あ?突然。もちろんだけど」
返事はすぐに返ってきた。
『へぇ、本当に思ってる?w』
私は苦笑しながら、海音に問う。
「こんな時に嘘なんてつかねーよw」
また、いつものように笑い合う。
幸せだな。
こんな日が…いつまでも続けばいいのに。
なんて、思っていた。
甘かった
現実、そんな楽なものじゃない
私たちが出会った頃に、運命の歯車は狂い出していた。
彼が…誘拐事件を起こした。
なぜだか知らない。だが、大学をやめたのは確かだった。
事件を起こした次の日から、彼は大学にこなかったから。
友人達は気を使ってくれた。私たちが付き合っているのを知ってる人ばかりだった。
もちろん、いじめは再開した。
あんな奴が彼氏だから、彼女も…
なんて理由で。
もちろん、バイトを辞めさせられた。
当たり前だ。誘拐犯が彼氏なのだから。
海音と出会ってから、私の世界は変わった。いじめられても、反抗できたし、ちゃんと人に話せた。
でも、海音がいなくなってからまた前の私に戻った。
もう、この地獄は一生抜け出せない。
『前みたいに、私をこの地獄から攫い出してよ…』
毎日、毎日泣きながらそんなうわ言を繰り返しつぶやく。
そのうち、大学にもいかなくなった。
友人も親も、そして海音の親も心配してくれて、私の元を毎日訪ねてきたが、出ることは無かった。
玄関を開けると、いつも外に食べ物が置いてある。
いつも間にかそれがテンプレになっていた。
『あぁ…』
海音が死んだ。
精神的に疲れていたらしい。
死ぬ時は、1人だった。
テレビでそれを見た私は、もう泣けなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
その日以来彼女の姿を見た者はいないという。
ただ、海音の葬式で不思議なことが起きた。
普通死んだ人は燃やす…らしいが、桶を開けた時一人の女性と海音が手を繋ぎ寄り添っていたそうだ。
海音の親が言うには、海音の彼女…花園夢花だったそうで。
いつの間に潜り込んだのか。
そんなことできるはずないのに
ただ、一つわかったことがある。
『彼らの愛は永遠に続く』
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
なっが。
ここまで、1時間ほどを費やしているのだがw
どんだけ、書いてんだよ←
しかも、これ読む前に飽きる人多いじゃん…
あぁ、台本提供さんに迷惑かけたぁ…
絶対、台本の設定とこの謎の物語的なにかがあってないってば…(遠い目)
うぅ…でも、素敵な台本お借りしました✨
楽しく、読ませていただきました!( *´꒳`*)
#花園コラボ
PS.今更感あるけど、『彼のことは何も知らない』ってセリフでいってるのに、ガッツリ名乗りあってるじゃんこいつらwww
…
本当に申し訳ございませんでした…( ´・ω・`)
Comment
12commnets
- 夢花♪停止
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- 夢花♪停止
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- 夢花♪停止
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- 夢花♪停止
- 💗💭小説もセリフも独特な世界観があってすごい最後まで読んだ!!わたしもやったよ〜 棒読みだけど😅😅
- 夢花♪停止国語は文章問題しか自信が無いからね〜w うん、すっごい夢中で書いてる。でも、本当にめちゃくちゃ(苦笑) 設定とか、文とか、登場人物とか…思いつく限り書いて、書いて、書きまくって、それで修正して、やっと一つの物語が出来上がるよね✨ 最近は、新しい作文用紙を買いましたw そうだね、ほかの人がそうじゃないと言っても、それが二人に…夢花と海音にとっての「幸せ」なんだろうね… えぇ…上手くないってばwそーゆー、ろーにぃこそ自信を持ってくださいな!w✨
- 夢花♪停止
- 中 和拍手ありがとうございました! 夢花♪さんの感情のこもった声と小説(でよいのかな?)が合わさって何だか涙腺が……(( 素敵なサウンドありがとうございました!
- 夢花♪停止わぁ!そう言ってもらえると嬉しい✨ 趣味で書いてたり、もっと上手い友達のをみたり、色々勉強してるんだ〜🎶まぁ、将来の夢とは関係ないんだけどね…(苦笑) 2人は、最後までずっと一緒だったよ… 死ぬ時も、いつまでも、いつまでも… 感動してくれてよかった…台本読むのは全然上手じゃないよ笑 ありがとー!!w( 厂˙ω˙ )厂うぇーい