【男性向け声劇台本】「最後の休息」

BGM提供:ことね様 台本:みゆう

台本第6弾。 素敵なBGMお借りいたしました！ BGM提供:ことね様 シチュ:必死の決戦の前日。古くからの戦友同士、二人で茶を楽しんでいる。 今回は、時間配分的にも役柄的にも少し難しいかもしれませんが（そしてマニアック）、よろしければコラボしていただけると幸いです。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 武将１「こうしてお前と茶を楽しんでいると、戦のことを忘れるな。」 武将２「そうだな。明日（あす）から今までにない大戦（おおいくさ）が始まるってのに。」 武将１「まぁ、いいじゃねえか。明日の夜には互いに首が落ちてるかもしれないんだし。」 武将２「お前とは、死んでもあの世で会いそうだ。」 武将１「そうしたら、またこうして茶でも飲もうや。」 武将２「…なぁ。」 武将１「あ？」 武将２「どうして、負け戦（いくさ）に乗ったんだ？冗談じゃなく、俺たちは九割九分九厘（きゅうわりくぶくりん）死ぬ。分かってただろう？」 武将１「同じこと聞いてもいいってんなら、答えてもいいぜ？」 武将２「……すまない、忘れろ。」 武将１「理屈じゃねぇんだよ。俺たちの体は、戦を覚えてる。頭で戦ってんじゃねぇ。」 武将２「…そうだな。」 武将１「辛気臭い顔してると、お前んとこの鬼嫁に怒られんぞ。」 武将２「それで、お互いに追い出されたからここにいるんだろうが。」 武将１「ははっ！そうだった！」 武将２「ふぅ…。もう一杯、茶を点（た）ててくれ。」 武将１「仕方ねぇな。これ飲んだら、素直に頭下げに行くか。」 武将２「それがいい。」 武将１「……死ぬんじゃねぇぞ。」 武将２「お前もな。」 ーーーーーーーーーーーーーーーー 最後に一言、本音を言うとするならば。 死にたくないと言えないお前のために、死ぬなと言ってやりたい。 そんなのも好きです。