彗星
mitsuba aryu
彗星
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風船を手放して 呟いた
「帰るべき場所があるのね…」
彗星が真昼の空を駆け上がっていくわ
電線を切り落とそう
渡り切れるように…
未来永劫、誓って愛せるか?
泡沫に消え入る様もいじらしいと
寄り添うようにして
あるいは突き放すようにして
揺さぶり合って
柔らかい宇宙に
ためらいが尾を引いてく毎に
真っ赤な太陽が僕を睨んだ
「go back...」
はっと息を飲むように…
恋をはじめるように…
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