【声劇台本】虹色の硝子玉
あなた
【声劇台本】虹色の硝子玉
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ある朝、郵便受けに
私宛(しあて)に手紙が届いていた。
送り主は古い友人の一人だった。
進学した私達は、互いに忙(せわ)しく
日々を流すように
流されるように
過ごしていた。
そして、
文面(ぶんめん)はありふれたものだった。
けど、私はその時涙が止まらなかった。
惜別(せきべつ)から、はや一年余り、
私はようやく時が経ったことを実感した。
時間というやつはいつだって
誰に了承(りょうしょう)を得ることもなく、
ただ、いつの間にか、刹那(せつな)的に
過ぎ去っていくものだ。
その事が、どんなに
大切なことかをあの頃も今も
愚かな私は知りえてなどいなかった。
あの日、
過ごした時間は余りに遠く
もう決して訪れることは無いだろう。
私達には、
今を生きることしか許されていない。
過去の後悔。未来への不安。
きっと
私はまた この空を
見ることだけに縋(すが)って
明日も、のろくさと生きているんだなと
頭上の星空を見上げて
…そう叫んでいた。
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こんばんは。お久しぶりです。我夢です。
この時期は受験然り、
別れの時期ですね。
今回はその複雑を題にしてみました。
コラボお待ちしております!m(_ _)m
_生きる理由なんて、そんなんで良かった。
Comment
2commnets
- aya素敵な台本、お借りします🙇
- 星夜素敵な台本!とても感動しました(´;ω;`)お借りします🙇