【朗読声劇】棚の上のビン【台本】
台本:淡月 声:
【朗読声劇】棚の上のビン【台本】
- 50
- 7
- 1
“そんな事ないのに、って君は笑う”
ー‐ー‐ー‐ー‐ー‐ー‐ー‐ー‐
一人称変更、アドリブなど自由です。
【台本】
例えば、打ち明けられない想いの話。
意気地なしの僕は下を見て笑う。ただ嘲笑うのだ。
例えば、下手くそな僕の絵の話。
棚上げな僕は下を見て満足する。それでいいんだ、と。
例えば
…無邪気な君の話。
『格好悪くないよ!!
ほら、私に比べれば...
ドジで間抜けで、その上馬鹿な私に比べたら、ね?』
そんな事ない、と僕が言おうとする度に君は
寂しそうな、秋のから風のような笑顔を覗かせるのだ。
『そうだ、隣を見たらいいんだよ!
自分と同じ場所で頑張ってる人を見てればきっと...』
その続きは...なんだったっけな。
今隣を見ても君は居ないけれど。
きっと今も君は頑張ってる。
遠く高く、もっと澄んだ空で。
ー‐ー‐ー‐ー‐ー‐ー‐ー‐ー‐ー‐
自分が下の誰かを見て嘲笑っているなら、また他の誰かも自分の事を嘲笑っている。世界はそうやって出来ているのです。
#シリアス
#上級者向け声劇台本
Comment
1commnets
- 空汰(くうた)🌱@Natural Resourceお借りします