コラボ用 声劇 「ある一つの奇跡(中編)」
夏芽
コラボ用 声劇 「ある一つの奇跡(中編)」
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コラボ用声劇シナリオ、「ある一つの奇跡(前編)」の次作、中編です。前編で明記したとおり、こちらは男性ナレが多いです…
アレンジも加えてくださって構いません🙇🏻
#声劇 #シナリオ #男女 #切ない
女「あ、おはようございます、神崎さん。朝食の支度、できてますよ」
男ナレ(また、朝が来た。変わらない、変わることのない日々。)
男「君が……望月くん、か?」
男ナレ(名前も知らない、ましてや自分のことを知らないような口ぶりで。)
女「ええ、そうですよ」
男ナレ(あとはもう、同じ会話だ。朝食を食べ、彼女の説明を聞き、首元のロザリオを褒める。けれど、今日は。)
女「どうかしましたか?神崎さん」
男「…なあ、望月くん。これ、行ってみたいんだが」
男ナレ(その日の夕暮れ。指さしたのは近所の公園の、夜間ライトアップのチラシ。毎年この家に届くものだ。)
女「あっいいですね!あんまり外に出ませんから、いい機会です」
男「ついてきてもらえるだろうか?」
女「もちろん!行ってみましょう!」
男ナレ(この半年間を振り返った。健常者が障害者のふりをするのは難しい。記憶障害であったのは彼女の方だった。
なあ、望月くん。俺の恋人。またこの手に抱きしめたい…
大丈夫、絶対に上手くいく。祈るように呟いた。)
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あらすじ
(前編に続き)実は、記憶障害をわずらっていたのは望月の方であった。望月が神崎のところに来たのではなく、もともとこの家にいたのだ。半年間、神崎は恋人である望月と同居し、記憶障害者を演じていたのだ。
神崎は彼女の記憶を取り戻すべく、ある作戦に出る。
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- 夏芽
- 犬塚 紫庵(いぬづか しあん)
- 夏芽
- 犬塚 紫庵(いぬづか しあん)やらせていただくぜ!!