【1人声劇 台本】ありがとう。

雲丹(くもたん)

たまには朗読とかもしてみたり(๑´ڡ`๑)ﾃﾍ 小さなヒーローの話。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あの頃の私は不安でいっぱいだった。 頼る場所もなくて、心細くて… どうしたらいいのか 本当にわからなくなってて それでも、声にならない声は 毎日コダマしてた…。 『タスケテ…』って 誰にも届かないと思ってた。 誰にも聞こえないって思ってた。 そんな時、隣に寄り添っていてくれたのは 小さな子猫だった。 名前を呼べば応えてくれる。 撫でれば擦り寄ってくる。 いつも、その小さな体で私を守っていてくれた。 まるで『負けるな』って 言ってるみたいだった…。 でも負けちゃった。 私が…弱かったから…。 もう会えないと思ってた。2度と…。 だからね、もう1度会えて嬉しかったよ。 お互いに年取ったね（笑） でも、その面影はそのままだった。 やっと言える。 ありがとう。大好きだよ。 あなたが忘れてしまっても、私は忘れないよ。 ずっと守っていてくれた、励ましていてくれた 心強い私のヒーロー。