声劇台本 『空狐の過ち』
和雪
声劇台本 『空狐の過ち』
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声劇〜妖狐とか初めてや。
愛おしそうに出来てたらいいな!
でも眠たい時にやるものじゃないね!
感情が上手く乗らない…
またリベンジします。
素敵な台本お借りしました。
セリフ↓
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あぁ…今日も外は肌寒いのぉ。
ちょうどこの季節だっただろうか。
ワシがまだ天狐と呼ばれていた頃に、人の子を拾い育てたのは。
もう2000年くらい前の話になるが、冬になり生きるのが困難となった人間が自分の子を捨ておった。
それも、ワシが寝ている洞窟の前にな。
ゆっくりと寝ているところ、人の子がぴーぴーと泣くもんじゃから起きてしもうたわい。
本当は見捨ててやろうと思ったのじゃが…この齢い(よわい)で悪の妖狐などと他の妖(あやかし)共に勘違いされてしまっては不愉快だと思い、仕方なく育ててやったのじゃ。
しかし、それはワシの中で大きな過ちじゃった。
育てているうちにワシは人の子を愛おしく思ってしまってのぅ…
人はワシら妖の10分の1も生きられぬというのに。
その子はとうにこの世を去っておる。
しかしこの季節になると、ワシのことを嬉しそうに呼んでいるあの子の声が聞こえるのじゃ。
あぁ…もう1度あの子に触れたい。
親より先に死ぬとはどういうことじゃ…
この…タワケが。
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