二人声劇台本「遠回り」
Unknown
二人声劇台本「遠回り」
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「遠回り」☆=青年 ○=少女
☆「やぁ……久しぶり。遅くなって、ごめん」
○「やっと、来てくれた。いつもいつも遅いのよ、バカ!」
☆「ほんと、いつも迷って遠回りして。結局なんにも出来ない。……君にちゃんと告白することすら出来なかったね」
○「全くよ、誰もいない教室で私の机に向かって告白なんて、まるで変態なんだから」
☆「分かってるさ、自分がどうしようもない馬鹿だってことは。でもね、遠回りして見つけられた風景もあったんだ。……君がいない街はね、灰色なんだ。何もかもが灰色で……それはそれは味気ない世界だった。だけど、君の笑顔だけが紅く美しく輝いていて。やっぱり僕は……君が好きだ」
○「……私だって……好きだったのよ、ずっと。ずっとあなたが!」
☆「だからこの声が届かなくっても」
○「だからこの声が届かなくなって」
☆「後悔しながら歩き続けるよ」
○「後悔しか残されていないのよ」
○(私はもう……どうやってもあなたに想いを伝えられないから…………。悔しい……)
あとがき
今回は今までの総決算のような物語です。いつもより短いので読みやすいかとは思います。
「机の中に想いを込めて」と「月の裏側」、「また、今日も」の主人公がやっと好きだった少女の死を受け入れて、お墓参りにやって来たシーンです。
☆と○のセリフの間が空いていない所は、間を開けず互い違いに読む感じです。
皆さんの感じた色をこの台本に載せて下さい。アドリブなどは可です。
※あくまでも曲はBGMなので、声に対して音源を小さめにお願いします。
Comment
5commnets
- ユウキ
- にゃん太 【たまーに台本書くよ♪】プロフも見てねー♡お借りしました♡
- あーちゃー@ハイラル散歩部
- ユウキ
- あーちゃー@ハイラル散歩部お借りしましたー✨