【声劇】魔法日和と、庭の大きな館

弟子役:六花 師匠役:廃村

魔法使いになりたい。 セリフ振り分け ☆:見習い魔法使い（マーリン） ★:大魔導師（師匠） ※師匠は「せんせい」読みでも可。 ☆「うわあっ！ 痛っ……」 ★「あーあー、大丈夫かい？ マーリン君」 ☆「師匠……すみません。また、やっちゃいました」 ★「ふふっ、そこまでションボリしなくていいよ。別に怒ってないからさ。でも……次からは、一気に本を降ろそうとしちゃ駄目だよ。怪我はなかったかい？」 ☆「はい、大丈夫です」 ★「なら良かった。じゃあ、不要な本は私が片付けておくから、君は頼んでおいたほうの魔道書を研究室に運んでおいてくれ。それが終わったらお茶でも……おや」 ☆「……師匠？ 窓なんか見つめて、どうかしましたか？」 ★「あぁ。庭師のイチヤームが到着したみたいだ。お茶の誘いがてら、挨拶にいこうか」 ☆「イチヤームさんって、先週街でお会いしたドワーフ族の……？」 ★「そう、ドワーフ族の。イチヤームはこの辺りで名の通った庭師でね。ここの庭の手入れも月一でお願いしてるから、彼が庭を出入りする時は、この館の呪い（まじない）に掛からないようにしてあるんだよ」 ☆「呪いって……引っ掛かると、どうなるんですか？」 ★「急な便意と腰痛、かな」 ☆「露骨な嫌がらせですね……」 ★「はははっ、呪いってそういうものだからね。さぁ、庭先まで行こう。マーリン君」 ☆「はい。行きましょう」