ヒメゴトクラブ
凋叶棕
ヒメゴトクラブ
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約束ひとつ
しなければきっとそのままどこか
とどかない場所に行ってしまいそうで
無理にでも
繋ぎとめたいと
扉を閉じて
秘に封を
そうやって
指で。
手で。
腕で。
体で。
―確かめたい。
星もなく
境もなく
ただあるのは二人の体だけ
体温を
抱きしめて
ここだけがどこよりも純粋だから
つなぐ言葉
溢れる睦言
最も近くに
きっと誰よりも
ねぇ、聞かせてよ声を
消えてなくなってしまわないように
どうか、全てを忘れて
今だけは貴女と恋をしていたい。
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