【ホラー】こトりバこ 【声劇】
獅子村夜須
【ホラー】こトりバこ 【声劇】
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ホラー系を読んだので、ちょいと小噺。
※獅子村の実話が書いてあります。
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コトリバコ
獅子村がこの単語を知ったのは高1の夏。
夏休みで親戚の家に自分の家族さしおいて、1人で先にお泊まり。暇つぶしがてらのホラゲの実況を閲覧。【怪異症候群】というゲームであり。コトリバコはそれのシナリオとして取り上げられていたのを覚えています。
まあ、ゲーム自体は面白くて実況者様の力もありサクサクと進んでいきます。
しかし、何を思ったか…
獅子村はその『コトリバコ』という単語を検索してしまったのです。そう。興味本位で行った行為に後悔するのは若気の至りと言うやつでしょう。検索の結果は嘘か偽りか…真偽は不明な体験談ばかり。
獅子村はその体験談を片っ端から目を通していき、夜は更けました。
……気づいた時には遅かったですね。
部屋が明らかに違うんです。空気というか、室温が冷たく、重い感じで…
もちろん、古い間借り部屋なのでエアコンなんてありませんし。窓だって開けてません。
獅子村は親戚たちがいる居間へと行こうと部屋から出ようとしました。けど、開きませんでした。叫んで、扉を叩いて。
家鳴りが始まり。頭痛と耳鳴りがして、ますます焦る気持ちと恐怖心で泣き出す寸前。
そのときに鈴の音を聴いて…
目を覚ましたら叔父さんの部屋でした。
起き上がった獅子村を見て、叔父さんが心配するでもなく素っ頓狂なことを言いました。
「熱中症で倒れるとかアホか。昼間に騒ぎやがって…」
呆れたような叔父さんの表情に獅子村はひどく安堵すると同時に疑問を感じました。
アレ?昼間のわけない。
でも、カーテンを開けた先。
叔父さんの部屋から見える空は真っ青なくらいに綺麗な夏空。困惑して、スマフォの履歴を確認するも コトリバコ の履歴はない。
じゃあ自分がみていたサイト、部屋の時刻、真っ暗な外と星空は何だったんでしょうね?
……というのが、ひと夏の不思議体験です。
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皆さんも都市伝説などを調べる際は十分にお気をつけくださいまし。
#ホラー #台本 #声劇
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