声劇台本「さよなら初恋、さよなら人生」
○:(男) × ☆:(女)
声劇台本「さよなら初恋、さよなら人生」
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――君に出会うために生まれて、君と生きるために私は。
○:謎の男
☆:主人公(女性)、地の文
――――――――――
消えたい、と願ったあの日。
激しく雨の降る夜に、君と出会った。
○「その願いを叶えてやろう」
☆「……へぇ。いつ私は消えられるの?」
○「そう焦るなよ。本当に消えちまってもいいのか、よく考えな」
☆「問題、ない。悔いはないよ。なんにもね」
―――
☆「私さ、生きる意味見つけちゃった」
○「馬鹿だなぁ、お前」
☆「かもね」
○「んで、その意味ってのは何だよ?」
☆「……恋をしたんだ」
……君にね。
恋をしたから、もう、死にたくない。
でも、消えたいと思わなければ君には会えなかった。……うまくいかないものだ。
―――
○「あと、少しだな」
☆「期限、もっと長くすればよかったかな」
○「……後悔してるか?」
☆「してないよ。それに、初恋は叶わないって言うでしょ。ほんとだったよ」
○「まぁ、来世の恋に期待しとけって」
☆「あはは……、そうするよ」
0時丁度、この世界から私は消える。少し怖いけれど、大丈夫。
――貴方に握られているこの手の暖かささえ覚えていられれば。きっと、大丈夫。
――――――――――
【解説?】
死にたい少女と、死神?のお話です。
ここでいう死神は『死にたいと思う人間に選択肢を与える仕事』をする存在です。
もし、願えば楽に消えてしまえる世界なら?
そんなことをふと考え、作った台本でした。
よくあるテーマな気もしますが。
少女は幸せだったのでしょうか。
ハッピーエンド、なのでしょうか。
ゆっくり読んでいると間に合わないかもです。
#声劇 #夕月の台本
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- 時雨*@低浮上お借りしました