【声劇台本】胡蝶の夢

☆青年( )×★渡し守( )

☆青年 ★渡し守 …cast ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ せりふ ☆「…これは？夢なのか…？」 ☆「(私が目を覚ますと いつもより数倍大きな夕空(ゆうぞら)に まだ、満ち欠けの 暁(あかつき)が …ひとつ在(あ)った。 )」 ☆「(赤紫色(あかむらさき)の空は 鏡のように 水面(みなも)に溶け込み 降り注ぐ暁の光は湖の底まで 照らされて紫水晶(むらさきずいしょう) の様であった。 )」 ☆「…とても綺麗だ。」 ☆「(この時、湖に映った己(おのれ)の姿が 碧潭(へきたん)の 蝶であることに気づく。)」 ☆「(暫(しばら)く、目を開けると そこは一隻(いっせき)の 小舟(こぶね)の上であった。)」 ☆「(渡し守(わたしもり)が 櫓(ろ)を漕(こ)ぎ、 私に声をかける。)」 ★「お客さん、お疲れですか。」 ☆「…私は蝶になった夢を観ていた。 だが、今思えば 本当は彼処(あちら)が現(うつ)し世であり 此方(こちら)は、蝶の観ている夢 なのではないか。」 ☆「(是(ぜ)と非、生と死、 大と小、美と醜(しゅう)、 貴(き)と賊(ぞく) …現実に相対(あいたい)するものは 人間の生み出した知(ち)の結果であり それはただの見せかけに過ぎない。)」 ☆「果たして私は、 人であるか蝶であるのか。 …この世は酷(ひど)く 曖昧(あいまい)だ。」 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 中国の思想家、荘子の「胡蝶の夢」を 私なりの解釈で表現してみました。 読み切らなかったらごめんなさい…泣 性転換＆アレンジも、大歓迎☆ ＿だが、曖昧であるが故に 私達は陶酔することが出来るのだ。 コラボお待ちしております！( ˙꒳˙ )