愛をもういちど
谷山浩子
愛をもういちど
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いつでも 風はふいてる
悲しみのあいだ すりぬけて
口さきだけの アイなんてやつを
笑いとばして
だから ききたいことは たったひとつさ
もういちど きみは愛せるか
かわりはてた この地球を
きみの目の前にいる ひとりの人を
もういちど
自由にはずむ心と
しなやかな 手足があれば
生きて行けるさ ことばはいらない
空の下では
だから けもののように さかなのように
もういちど 生まれかわるんだ
くずれおちた 世界のあと
きみの かけがえのない だいじな人と
もういちど
だから ききたいことは たったひとつさ
もういちど きみは愛せるか
かわりはてた この地球を
きみの目の前にいる ひとりの人を
もういちど
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