【声劇】あの日(少女ver
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【声劇】あの日(少女ver
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【設定】
ある村に『悪魔の子』と呼ばれる少女がいた。生まれつき少女には翼が1つだけついていたからだ。少女は村人から恐れられ、嫌われ苦しんでいた。
そんな中で1人だけ彼女を『天使』だと呼んだ少年がいた。少女は恐る恐る、少年に歩み寄った。少年と少女は少しずつ親しくなった。そして、お互い密かな恋心を抱いていた。
ところがある日、少年の母親が死んでいるのが発見された。家に強盗が入り、母親が偶然居合わせて殺されてしまったのだ。不幸にも少女もそこに居合わせてしまった。少女は母親の元へ駆け寄ったのだ。強盗は少女に濡れ衣を着せることにし、少女が母親に駆け寄っているうちに、『悪魔の子が我々に牙を剥いたぞ!助けてくれ!』と大声を上げた。
少女が気付いた時には、村人が集まっていた。その中には少年もいた。少年が母親の元へ駆け寄り、母親を抱きしめようとすると同時に、少年は少女に向かって冷たい目を向けた。少女にとってそれはとても恐れていたことで、泣き崩れてしまう。少年は少女にむかい『おまえは悪魔なのか?』と問いかけた。少年はただ聞きたかっただけだが、母親が死んでしまったこともあり、強い口調になってしまった。少女は、少年に完全に疑われて、嫌われてしまったと思い、『違う』と言うがその声は小さく、震えた。
少女は母親を殺したと濡れ衣を着せられ、そのまま牢屋に入れられてしまう。少女はただ牢屋の中で、少年に冷たい目を向けられたことをひたすら考えていた。
そして少女は自分の翼を取り、死んでいった。
少年は後悔していた。少女のことを少しでも疑い、庇ってやれなかったことを。母親の次に少女を失ってしまったことを。
【台本】
冷たい、寒い牢屋の中で
あの日初めて、彼に冷たい目を向けられたことを思い出していた。
生まれた時から人に恐れられてきた。
・・・。
生まれつき私には翼がある。背中の右側に1つだけ。
彼は周りの人と違い、私を「天使」だといった。周りが「悪魔」と呼ぶ私を、彼だけは「天の使い」だと言った。
・・・。
なのに…。私の信用は周りの人よりなかったようだ。やっぱり信じるべきではなかったと、今更思ってももう遅い。
彼を想う気持ちは人と同じなのに。(ここまでの台詞はエコー使うと良いかもです。)
・・・。
あぁ、翼がなければいいのに。そう、この翼がなければ…。
あぁ、そうだ。翼を取ってしまえばいいんだ。ははは(生気がない風の笑い)
・・・。
これ、だったら、人だよね…?(だんだん息耐えていく風に)
悲しい物語を書いてみました。
一人称の変更やアドリブはOKです。
少年verと朗読verもあります。
是非そちらもご覧ください!
少年ver→http://nana-music.com/sounds/02176f10/
朗読ver→http://nana-music.com/sounds/021773f5/
その他の台本→http://nana-music.com/playlists/1115933/
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4commnets
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