【1人声劇】夏名残

【貴方様】

初のシナリオ作成です💦 夏とシリアスを題材にした声劇を作ってみましたのでよろしければ使ってください (●´ω｀●) アドリブやアレンジも大丈夫です！ ここから台詞です↓ うだるような暑さの夏 セミの大合唱、汗にまみれるたくさんの人、夏を楽しむ大きな笑い声、青々と茂る木々が風にさざめいている そんな外の空気に、今はふれたくてもふれることができない 空調のきいた涼しい病室で一人、点滴液が落ちる音と機械の音に囲まれて窓から見える景色を眺めている この夏は病院のベッドの上で過ごして、次の夏にはきっと私はもういない 肌を焦がすような太陽の光、耳の奥にいつまでも響くセミの声、風にふかれる風鈴の音色、揺らめく蜃気楼、帰り道のまっ赤な夕焼け空、大好きだったアイスにプールどれもこれも懐かしい 今さら後悔しても遅いけどなんだかんだ言いながら楽しみだったこの季節を、もっと満喫しておけばよかったな 不自由な身になるとあたりまえの日常がどれだけ尊いのか理解できた気がする… 目に涙が溢れてくるのはきっと夏の陽射しが暑すぎるからだろう