【声劇】命の儚さと美しさ

女の子( 糸 )×死神(LICHT)

【台本】 それは、儚(はかな)く、 今にも消えてしまいそうな。 風が頬を撫で 君の髪が艶(あで)やかに揺れる。 「私の命が貴方の手で消える。 そんな幸せなことはありません。」 そう言い、いつもの様に優しく微笑む。 「鳥かごの鳥同然だった私に 沢山の世界を見せてくださいました。 本当に、感謝しています。」 キラリ、と頬を伝う涙を こんなにも綺麗だと思ったことは無い。 「どうか、お元気で。 貴方にも幸せが訪れますように。」 こみ上げる涙を堪(こら)え偽りの 笑顔を浮かべる。 本当は泣いてしまいたいのに。 君を失いたくはないのに。 「また、次の世で貴方に 会えますように。 さようなら。ありがとう。」 ふわり、と微笑むと同時に そこで彼女の一生が終わる。 次に生まれてくる時には 彼女に自由と暖かい時間が 訪れますように、と 祈りゆっくりと目を閉じた。 ――――――――――――――― 〇〇設定〇〇 「」＝女の子 それ以外＝死神 主人公の仕事は死神。 人が死ぬ一週間前にその人の前に 訪れ、一つだけ願いを叶える。 死神が訪れた女の子は、 裕福な家の子であったが、病弱。 それゆえに鳥かごの鳥で一人ぼっち だった。彼女の願いは 「普通の女の子になりたい」 その願いを叶えるために死神は 女の子に手を差し伸べた。 そして約束の一週間がたち、 彼女の命が尽きる時、死神は 初めて命が美しくも儚いことを知る。 #BGM #ゆずちゃ #声劇 #台詞 #掛け合い#nana民と繋がりたい