【朗読台本】赤ずきん

貴方の名前

小鳥の声、木漏れ日の香り そよ風に揺れる木々の音 今日も、貴方の背中を追いかけた 「オオカミさん」 いくら声に出して呼んだって その音はそよぐ風に流されて そうして今日も私は一人 肩を落として小道を歩いた こんなにも会いたくて こんなにも、愛しくて 貴方はきっと、 仄かな初恋の喜びも 己の運命を知った絶望も 知りはしないのでしょう 「…もし私が〝赤ずきん〟じゃなかったら」 もし貴方が〝オオカミ〟じゃなかったら この想いは貴方に届いたのかな どんなに想いを募らせても 二人のシナリオは残酷で それでも 私は今日も、 貴方の背中を追いかける 🌲……🌲……🌼……🌲……🌲……🍎……🌲……🌲 オオカミのことが好きになってしまった赤ずきんの話 素敵なBGMお借りしました！ ありがとうございます(´˘`＊) #一人声劇 #台本 #声劇 #朗読 #一葉の台本