(朗読)泣けないサボテン
なす かつら
(朗読)泣けないサボテン
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きっと知らない人が多いと思う。でも知ってほしい。辛いとききっと支えてくれる本になるはず。
新しい挑戦。
初めて読んだとき泣いた、大好きな大好きな絵本を朗読してみました。
時間に収めるために、所々省略しています。
全文は下から。(カッコ内省略)
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『泣けないサボテン』
むかしきみには
トゲなんてなかったんだよ
「かわいいね」って
みんなになでてもらえていたんだ
でも
いじわるなことをされたり
心ないコトバをなげられたりして
きみにはトゲがたくさんささった
きみはじぶんにささったトゲを
なげかえそうとした
でもきみはやさしいから
なげかえすのを
ぐっとがまんしたね
そしていつのまにか
きみじしんがトゲだらけになった
ほんとはいたいはずなのに
がまんすることを
おぼえてしまったきみは
泣くことさえも
ぐっとがまんしてしまうから
きみはじぶんのなみだを水分にして
さばくでもいきていけるようになった
でもじぶんのなみだだけで
花までさかせるのは
とてもたいへんだから
ときどきぼくにむかって
さけんでもいいんだよ
「たすけてよぅ」ってね
(ぼくはあまりじょうずに
雨をふらすことはできないけれど
トゲだらけのきみからさく
花を見たあの日
なんだかとても安心したんだ)
きみはきづいていないみたいだけど
きみにさく花は
すごくすごくきれいなんだ
きみにさく花を見て
みんながやさしいきもちになる
(きみにさく花のかおりをかいで
みんなのこころがいやされる)
だからぼくは
きみをおうえんする
(いつだって
ぼくはきみのことを
みているよ)
きみのなみだがかれてしまったら
ぼくがあめをふらせてあげる
ずっと
ずっと
ずーっと
ぼくはきみのみかただよ
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