【声劇台本】翼を折られた堕天使の子【オリジナル】

演者様方のお名前をどうぞ

「翼の折れたショタを青年が助ける話」ということで受注した台本。 シリーズ化の予感。 次作：https://nana-music.com/sounds/021a4d66/ 今回も素敵なBGMをお借りしました！ 《概要》 神が次々と人に近しい存在になっていくと同時に、神の使いである天使もまた、人と何ら変わらぬ精神を宿すようになっていく。 未だに厳格で偉大な神であろうとする雷神ヴォスガンは、人間の子供のような精神を持ち、姿までも人間に寄っていった天使オスカルの翼を折り、天界から追放する。 片翼を失い、追放されたショックに打ちのめされるオスカル。 そのオスカルの前に、ひとりの人間が現れて……。 《台本》 オスカル：「いたたた……ここは……？ ……ああっ！僕の翼が片方折れちゃってる……もう天界に帰れない……これで僕も、堕天使か……」 ケヴィン：「おい、どうした？大丈夫か？」 オスカル：「あ、うん……君は？」 ケヴィン：「俺はフリーの傭兵やってるケヴィン。……お前、天使……いや、堕天使か」 オスカル：「うるさいな。僕だって好きで堕天使になったんじゃないんだよ。雷神ヴォスガン様を怒らせちゃったからこんなことになったんだ」 ケヴィン：「よくわかんねぇけど、天使にもいろいろあるんだな……とりあえず、立てるか？」 オスカル：「バカにしないでよ。いくらなんでも……あ、あれ？(よろめく)」 ケヴィン：「おっと(支える) 大丈夫かよ……堕天使ってどこへ連れてきゃいいんだ？」 オスカル：「君の家でいいよ。僕にはもう帰る場所がないからね」 ケヴィン：「……汚いぞ？」 オスカル：「邪悪なエネルギーさえなければどこでも暮らせるよ」 ケヴィン：「へぇ。意外と普通っぽいのな、天使って」 オスカル：「いいから早く行こうよ。人間のこと、色々教えてね！」 ※アレンジ等はご自由に！