【声劇台本】この魂が消ゆるとも【オリジナル】
演者様方のお名前をどうぞ
【声劇台本】この魂が消ゆるとも【オリジナル】
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自分が思いつきで詠んだ句が思いのほかいい出来だったので、台本にしてみた。
長くなったので、入らなさそうだったら削ってみてね。
今回も素敵なBGMをお借りしております。
《概要》
東の果ての王国・ジャッパは、温和な国民性と数多くの国との和平協定により「和の国」と呼ばれる美しい国。
現女王アルジェは、名軍師と名高いショウの助言を得て、ジャッパを栄えさせてきた。
アルジェがショウと出会って、100回目の満月の夜。
ショウは冷たくなり始めた夜風の中、アルジェに別れを告げる。
《台本》
ショウ:「お呼び立てして申し訳ございません、アルジェ様」
アルジェ:「それは構わぬが……ちと冷えるな。……で、何用じゃ、ショウ」
ショウ:「アルジェ様。わたくしがアルジェ様と出会い、お仕えするようになってから、今日で100回目の満月を迎えます。……このような永きに渡り、アルジェ様にお仕えできたことを、心より光栄に思います」
アルジェ:「ショウ……どうしたのじゃ、突然」
ショウ:「お別れを、申し上げなければなりません」
アルジェ:「と、突然なにを……」
ショウ:「わたくしの肉体はすでに滅び、今ここにあるのは魂の結晶。わたくしは、100回目の満月の日まで、この姿を維持できるのです。その間に、アルジェ様の王国を盤石にすると誓った。……それは、成し遂げました」
アルジェ:「ショウ……おぬし……」
ショウ:「……アルジェ様。アルジェ様は以前、月夜に跳ねる白兎を見かけ、いたく感動しておられましたね」
アルジェ:「ああ……覚えておる」
ショウ:「そろそろ時間です。アルジェ様に、別れの一句を捧げましょう。
望めども 恋う(こう)月は遠し 白兎
アルジェ様との永遠は、遠い月に恋するように、手の届かないものになってしまいました」
アルジェ:「ま、まて!行くでない!おぬしがいなくなったら……わらわは……」
ショウ:「アルジェ様なら大丈夫です。この魂が消ゆる(きゆる)とも、わたくしの想いはいつでもお側に……」
アレンジ等はご自由に!
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1commnets
- 百日草!(💡台本屋♪)お借りしました!