【朗読】===空き缶===
文&朗読…らんたん。 BGM…シュリ様
【朗読】===空き缶===
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自作文章の朗読です。
日常のひとこま?独り言?
そんな感じの内容です。
題名が空き缶になった理由は文章内にて。
シュリ様の素敵なBGMをお借りしました。
===以下本文===
ふと、言葉が沸き上がりそうになる瞬間がある
タイミングなんかはまちまちで
誰かを想っている時だったり
何気ない物を見ている時だったり
何かを感じている時だったり
感情を揺さぶられている時だったり
何かしら特別な事をしている時だけって訳でもない
目の前の空き缶を眺めながら
私はぼーっと何かしら言葉が浮かばないかと
この空き缶を想い人に見立てて
恋文のような文章でも……
なんて考えていたのだけれど
思い浮かんできた言葉たちは
考えていたそれとは大きく違っていて
ほんの少し、驚いている
空き缶から視線をはずし
言葉を綴ることも、一段落つくと
私はまた、先程の空き缶に視線を向け
苦笑いを浮かべ、その苦笑いを思いつつ
『中身は、苦いだけじゃなく、甘くもあったんだけどなぁ』
なんて、よくわからない事を虚空に向けて放つ
少し離れたところに、缶コーヒーの空き缶が
何もなかったように台の上に佇んでいる
この空き缶がこんなにも言葉を浮かばせてくれたなんて
この空き缶が、知ったことではないのだろうけど
take34
#シュリオリジナル #シュリBGM #朗読 #声劇
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