【一人用声劇台本】エンドレス・ハロウィン【オリジナル】
演者様のお名前をどうぞ
【一人用声劇台本】エンドレス・ハロウィン【オリジナル】
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ゾンビくんより発注いただきました、ハロウィン声劇台本です。
ハロウィン当日に、全然ハッピーじゃないハロウィン台本をどうぞ。
元のアイデアは自分が5年くらい昔に書いた歌詞より。
《概要》
スタイルズタウンに住むモグルは、ハロウィンが大好きな少年。
毎年ハロウィンの前日から仮装やパーティーの準備に励む、とても明るい少年だった。
そんなモグルが迎えた、今年のハロウィン前夜。
モグルが家の外でパーティーのイルミネーションを準備していると、頭に麻袋を被った汚らしい男が近付いてきた。
「ハッピーハロウィン」
男はかすれた声でそう言った。
モグルは首を傾げ、
「ハロウィンは明日だよ?」
と応えた。
麻袋の男は何も言わず、突然大きなナイフをモグルの胸に突き立てた。
返り血を浴び、高笑いしながら去っていく男。
モグルの意識は、闇に飲まれてーー
そして、再びその体に戻った。
戻ってしまった。
《台本》
気がついたら、ハロウィンパーティーの飾りの下で、お父さんやお母さん、お姉ちゃん、そして友達のみんなが、悲しそうな顔で僕を見下ろしてたんだ。
せっかくのハロウィンパーティーなのに、そんな悲しい顔しないでよ。
そう思って、僕は元気に起き上がったんだ。
大声で「ばあ!」って言いながら。
そしたらみんな、すごく驚いて……。
……悲鳴を上げて、逃げていった。
なんで?どうして僕から逃げていくの?
ハロウィンパーティーを始めようよ!
行かないで、と叫んだつもりだったのに、僕の喉から出たのは低い唸り声だった。
伸ばした手は、血だらけだった。
肌は、パンプキンの皮のような色をしてた。
鏡に映った僕の姿は、醜く悲しいゾンビだった。
僕はどうしていいか分からなくなって、動かない足を引きずりながら外に出た。
もう、どこに行けばいいか、何をすればいいかもわからない。
……ちょっと、お腹が空いてきちゃった。
この日から、僕のハロウィンは終わらなくなってしまった。
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1commnets
- まる太お借りしました!\(^o^)/ 眠い…_;(´`」∠);_