信じられない思い出(朗読　声劇)

台本:ミズキ　　声:月夜

僕は思い出が嫌いだ 僕の中の思い出はどれも美しく加工されている 僕によって それはきっと自分で本当の思い出を美しく､美しく､少しずつ､少しずつ､変えていってしまったものだから 僕は思い出が嫌いだ 思い出を思い出すときは……まるで映画館だから スクリーンに流れている画像みたいで 僕はその観客 自分の思い出なのにその時の感覚を感じられないし どんなに辛い思いをしてたって感想は客観的だ 僕は思い出が嫌いだ まるで自分のものでは無いような気がするから 自分の思い出のはずなのに……きっと作ってしまったもので 自分の思い出のはずなのに……客観的だ 結論 僕は…僕が…嫌いだ…