【朗読】君の暖かさを知った日
作者▷鴉 朗読者▷
【朗読】君の暖かさを知った日
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可愛らしいものをとリクエストされたので、これで如何かな?
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とてもとても寒い冬。
彼からの迎えを駅のホームで、手を擦り合わせて待つ。
こんな雪降ってる時ぐらい、別に迎えに来なくていいのに、っと思いながら。
手に「はぁ・・・」と息を吹きかけていると
肩をポンポンと叩かれ、振り返ると、彼の満面の笑みが映った。
『お待たせ!手袋忘れてったろ、はい』
と、言いながら手袋を着けてくれた。
『今日すっごく寒いからお鍋作ったよ!』
喜々としながら手を差し出す彼。
『今日もお疲れさま!帰ろっか!』
手はまだまだ冷たいけれど、心が温かくなって、彼は本当優しく温かい人だなぁと、改めて思って、笑みを思わず零した。
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