【2人声劇台本】ところてん 10
A: B:
【2人声劇台本】ところてん 10
- 32
- 0
- 1
前回の続きです
前回のお話↓
http://nana-music.com/sounds/01cf9e24/
次回のお話↓
http://nana-music.com/sounds/01ee1c61/
ところてんのお話まとめてます↓
http://nana-music.com/playlists/897054/
最初の3セリフは、前回のシーンにかぶっております
アドリブ、性別変更、方言変更おっけーです
テンポよく演じちゃってください( ・∇・)
店主の過去の続き
ーーーーーーーーーーーーーー
B「1回しか来たことないです」
A「え、なにが?」
B「だから、常連客じゃなかったということです」
A「え、この店に客として来たのは1回だけということ?」
B「はい」
A「ほなあんた、ここで何してんねんな?」
B「いや、それが…」
A「うん」
B「…僕はね、客としてお店に入って
あ、そう!ちょうどお客さんが座ってる席!」
A「あ、俺の?この席?」
B「はい。ここに座ってたんです」
A「おお」
B「きつねうどんでした」
A「何が?」
B「僕の注文」
A「ああ、そういうことね。唐突に“きつねうどんでした”言われても、若干とまどうね、これね」
B「で、その僕のきつねうどんを、大将が厨房から運んできはったんです」
A「はい」
B「で、ちょうど今僕が立ってるこのあたりで……(数秒の無言)」
A「………このあたりでどうしたん?」
B「…倒れはったんです」
A「倒れた?」
B「心筋梗塞でした」
A「ええっ!?」
B「店内には、僕と大将しかいませんでした。僕は慌てて席から立って、大将を助け起こそうとしました」
A「まぁそりゃそうするわな」
B「激しい胸の苦しみにあえぎながら、大将は僕の腕の中で、力を振り絞ってこう叫んだんです。“この店を頼む”」
A「え!あんたに!?」
B「それくらい大将は、この店を愛してたんでしょう」
A「だからって初めての客にそんな」
B「結局それが、大将の最後の言葉でした」
A「罪なおやっさんやのぅ!」
B「それで僕は、それまでの仕事を辞めて、この店を、大将の意思を継いだんです 」
A「え、あんた前の仕事なにしてはったの?」
B「証券会社に勤めてました」
A「証券マンですか!」
B「はい」
A「それ辞めて!?」
B「はい」
A「こんなボロッボロの食堂を!?」
B「まぁ、これも運命かと」
A「絶対に違うわ。こんなもん運命やあるかいな」
Comment
1commnets
- ぱずりんぐわーどせやろ!証券マンとか、こんな性格でいけてたとこがもう(笑)