朗読 人間失格 -第一の手記-
太宰治
朗読 人間失格 -第一の手記-
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朗読、楽しそうだったのでやってみました!文ストの太宰が好きでお試しに…w
1箇所つっかえましたねww
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-------〈第一の手記〉--------------------
恥の多い生涯を送って来ました。
自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。自分は東北の田舎に生まれましたので、汽車をはじめて見たのは、よほど大きくなってからでした。
自分は停車場のブリッヂを、上って、降りて、そうしてそれが線路をまたぎ越えるために造られたものだという事には全然気づかず、ただそれは停車場の構内を外国の遊戯場みたいに、複雑に楽しく、ハイカラにするためにのみ、設備せられてあるものだとばかり思っていました。
しかも、かなり永い間そう思っていたのです。ブリッヂの上ったり降りたりは、自分にはむしろ、ずいぶん垢あか抜けのした遊戯で、それは鉄道のサーヴィスの中でも、最も気のきいたサーヴィスの一つだと思っていたのですが、のちにそれはただ旅客が線路をまたぎ越えるためのすこぶる実利的な階段に過ぎないのを発見して、にわかに興が覚めました。
Comment
2commnets
- らい
- ティンファ@帝国少女うおおおお人間失格! やはり読み手によって印象が変わってきますね!お上手です!