【1人声劇】死刑になった死神〜side story〜
読み手《marin》台本《白藤桔梗》
【1人声劇】死刑になった死神〜side story〜
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#台本 #1人声劇 #朗読 #声劇 #死神
僕は処刑台に立たされた…
もう何も考えたくない。無力な僕は約束一つ守れなかった…
視界がボヤけた…その時だった…
「死神さん!死んじゃいや!私と居るって言ってくれた!絶対だって言ってくれた!」
そんな少女の泣き叫ぶ声が聞こえ咄嗟に声の主を探した…
そこには死神共に囚われ、必死に抗う少女…
守らなければ!
そう思い僕は断罪人が持つ鎌に足枷と手錠を打ち付け自由になった手で鎌を奪った。
気づけば僕は少女を捕らえてた死神を何人も殺してて、僕の背中からは大きく黒い天使の羽根…
僕は堕天した死神となり…
少女を抱えその場を離れた…
僕の変わり果てた姿を見て少女は「綺麗だね」と微笑んだ。
「これからはずっと一緒だよ」
僕に次があったら…僕はきっともう1度死神になるのを選ぶかもしれない。黒い羽根を生やしても、死刑になっても、大切だと思える存在を見つけれる。そんな死神に…
僕は死神、みんなには好かれない、嫌われ者。でもたった1人の少女に好かれる。僕は幸せだ。
ー終わりー
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